人に頼みごとをするときに謝ってはならない
人に頼みごとをするときに謝ってはならない。
「申し訳ないのですが、この仕事を手伝っていただけないでしょうか?本当にごめんなさい。あなたにしか頼る事ができなくて……」
つまり、このような頼み方は良い頼み方とはいえない。
では、なぜこのように謝りながら頼むと良くないのだろうか?
『人に頼む技術』(ハイディ・グラント著)によると理由は2つあるという。
心理的リアクタンス
1つ目は心理的リアクタンスが起こるからだ。
人は自分のことは自分で決めたいという心理がある。それができない場合、心理的な抵抗が起こるのだが、それを心理的リアクタンスという。
謝られながら頼まれ、それを引き受けた場合、自分の意志でその人を助けたといった感覚を得ることができない。
心理的リアクタンスが起こってしまうと、やらされたと感じてしまうため、人を助けることが出来たという喜びを感じにくくなるのだ。
仲間意識が損なわれる
2つ目は仲間意識が損なわれるからだ。
仲間とは助け合うもの。なので人は仲間に対しては助けようとする認識を持つ。しかし謝りながら頼むと、その仲間意識が希薄になるのだ。
助けてくれたときは感謝をする
人に頼みごとをするとき、引け目を感じているため、ついつい謝りながらしてしまうものだ。しかし、そのことにメリットはなさそうだ。
頼みごとをするときに謝るよりも。相手が助けてくれたときにはきちんと感謝の念を伝えること。このことのほうがはるかに大切なことなのだ。