シーブリーズで時計を磨いて叫ばれる

たまにその匂いを嫌う人もいるが、シーブリーズをいつも手元に置いている。自宅、事務所、鞄の中とかれこれ云十年欠かすこと無く常備している。

 

外出時に汗をかいたときや、外から戻った折には、タオルかティッシュシーブリーズを含ませ拭く。

 

人と会うときはシーブリーズよりもちょっとお高いデパコスをつけるときもあるが、それを嫌う人もいる。なので、TPO次第なのだがシーブリーズでにおいのもとを拭き取るだけのことも多い。。

 

ちなみに、これまで「シーブリーズ臭い」と言われたことはない。もちろん出会った人が優しかっただけかもしれないが。

 

他にも、身につけるもの、触れるものの殆どをシーブリーズで磨いている。腕時計、スマホペンにマウスと何でもこれで磨く。

 

自分自身から身の回りのものまでほとんどシーブリーズで拭いているわけだ。なお、この使用法が正しいかどうかは分からないので、決して真似はしないでもらいたい。

 

先日、シーブリーズで時計を磨いていたとき、知人女性が事務所に遊びに来た。シーブリーズをつけたティッシュで時計を磨いている私を見て彼女は「変なの」と一言。しかし、私はヘラっと笑ってそのまま磨き続けた。すると、しばらくすると自分の時計も磨いてくれと彼女が頼んできた。沈黙に耐えられなくなったのだろう。

 

「責任取れないよ」と断ったが、「どうしても」というので彼女の時計を磨くことにする。母親からもらったというブルガリの時計だ。

 

ブレスレットを拭くとなかなかの汚れがティッシュに付く。彼女はギャーと叫び「見ないで」と私に懇願した。彼女の想像以上に汚れていたのだろう。まあ、気持ちはわからなくもない。さすがにヘラっとするとややこしいことになると思ったので、真顔で「気にすることはない」と言うにとどめた。

 

全体を磨き上げてからピカッと光る時計を渡すと、彼女は恥ずかしさからか小声で「ありがとう」と言う。たまには自分でも磨いたほうがいいかもね、と言うと消え入りそうな声で「そうだよね」と顔を赤らめた。

 

以来、彼女の時計に目をやると、即座に「なによ!ちゃんと磨いてるから!」と口撃される。そうそう。彼女には勝ち気でいてもらわないと調子が狂ってしまう。恥ずかしがられるより、このほうが健全なのである。はは