「なぜ」という質問 他の4W1Hに置き換える
相手とコミュニケーションをとるには会話をしなくてはならず、どうしても相手に質問をしなければならなくなる。当然、逆に相手からの質問に答えなくてもならない。
質問は、5W1H、つまり「いつ」「どこで」「だれと」「何を」「なぜ」「どのように」というものを使うのが基本だ。
しかし、このなかの「なぜ」という言葉には気をつけなくてはならない。
「なぜ」という問いは相手に苦痛を与えやすい
というのは、「なぜ」という問いは、答える側に論理思考を使わせてしまうからだ。思考は基本的に苦しさをともなうもの。なので「なぜ」という質問をすると、相手は苦痛を感じ不快になっていくのだ。
そこで、「なぜ」と質問する場面では、できるだけ他の4W1H、つまり「いつ」「どこで」「だれと」「何を」「どのように」といった質問に置きかえるとよいだろう。
相手が遅刻したときの対応
相手が遅刻してきたとしよう。ここで「なぜ遅刻したの?」と質問したくなるだろうが、「なぜ」を4W1Hのいずれかに置き換える。そうすることで、「なぜ」といった質問よりも制限された問いになり、相手の苦痛は和らぐはずだ。
一例として「なぜ遅刻したの?」を「何があったの?」と置き換えれば、問い詰める感じも和らぎ、相手の負担は減るだろう。
このように「なぜ?」と質問したくなったときは、他の4W1Hに置き換える。そうすることで相手の負担を減らす気遣いになるのだ。